TR-1105「JT-T38によるIP-FAX(Direct)接続のパラメータ推奨条件」の制定 (マルチメディア応用専門委員会)
マルチメディア応用専門委員会では、2023年度の活動で、TR-1105「JT-T38によるIP-FAX(Direct)接続のパラメータ推奨条件」を制定しました。(2023年10月20日制定)
TR-1105の概要
2018年5月に当専門委員会にて改定作業を行ったTTC標準JT-T38を用いたIP-FAXの相互接続時におけるパラメータ推奨条件を示した本技術レポートをHATSフォーラムとの連携により制定した。
HATSフォーラムでは相互接続試験を行い複数ベンダー間の相互接続性の確保を確認し、その結果を反映している。産業界での実装確認が行われたTTC標準JT-T38に関連するパラメータ推奨条件は、TTC技術レポートとして制定し公開を図るに資する内容と考えられる。
具体的にはJT-T38標準V7 付属資料Dの(JT-T38に対する)SIP/SDP呼の確立手順で規定されたファクシミリ端末の接続制御におけるJT-T38パラメータの推奨条件に関するものである。呼接続においてSIPサーバーを介さないで端末間を接続する、JT-T38標準V7で規定された通信制御によってファクシミリ通信の端末間通信(「IP-FAX(Direct)」と呼ぶ)を対象としている。本技術レポートは、このIP-FAX(Direct)通信におけるITU-T T.38付属資料Hに示されたT.38プロトコルパラメータの推奨条件に関して記載している。パラメータ推奨条件を明確にすることで相互接続性の確保に寄与することが期待される。