1994年から一貫して通信品質の評価・設計・管理技術に関する標準化活動に従事し、2005年からITU-TのPerformance, QoS and QoE Study Group (SG12)のラポータ、WG副議長、SG副議長を歴任し、日本の技術の国際標準化を達成すると同時に、SG12の組織マネジメントにも貢献することで日本の発言力の維持向上を達成した。また、2001年からTTCで開始されたIP電話の品質基準とその評価方法の検討においては中心的役割を担い、050IP電話、0AB-J IP電話の普及に大きく貢献した。総務省のIP-NW設備委員会技術作業班にも参画し、0AB-J IP電話の品質基準としてITU-T勧告G.107(E-model)を用いて規定することの妥当性の評価など、制度の技術的な裏付け等を行い、安定した通話品質の確保に貢献した。さらに、2020年のワイヤレス固定電話の技術的条件の策定においては、キーパーソンとして、現実的な品質基準値を設定することを可能にし、ユーザ保護と事業者負担の軽減のバランスを保った健全な電気通信サービス市場の発展に寄与した。