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2022年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)受賞者の決定

2022年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)の受賞者が決定しましたのでお知らせします。誠におめでとうございます。

受賞者へのお祝いメッセージの受付を終了しました。メッセージをお寄せいただきありがとうございました。

 【NEWS RELEASE】2022年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)の受賞者について

「通信品質技術の国際標準化及びIP電話サービスの普及への貢献」
高橋  玲 殿 (国立研究開発法人理化学研究所(元 日本電信電話株式会社))

daijin2022-takahashi.jpg 1994年から一貫して通信品質の評価・設計・管理技術に関する標準化活動に従事し、2005年からITU-TのPerformance, QoS and QoE Study Group (SG12)のラポータ、WG副議長、SG副議長を歴任し、日本の技術の国際標準化を達成すると同時に、SG12の組織マネジメントにも貢献することで日本の発言力の維持向上を達成した。また、2001年からTTCで開始されたIP電話の品質基準とその評価方法の検討においては中心的役割を担い、050IP電話、0AB-J IP電話の普及に大きく貢献した。総務省のIP-NW設備委員会技術作業班にも参画し、0AB-J IP電話の品質基準としてITU-T勧告G.107(E-model)を用いて規定することの妥当性の評価など、制度の技術的な裏付け等を行い、安定した通話品質の確保に貢献した。さらに、2020年のワイヤレス固定電話の技術的条件の策定においては、キーパーソンとして、現実的な品質基準値を設定することを可能にし、ユーザ保護と事業者負担の軽減のバランスを保った健全な電気通信サービス市場の発展に寄与した。

「サイバーセキュリティに関する国際標準化への貢献」
中尾  康二 殿 国立研究開発法人情報通信研究機構(元 KDDI株式会社))

daijin2022-nakao.jpg 日本におけるISMS認証制度の構築に深く貢献し、ISMSに関連する複数の国際規格化をITU-T及びISO/IEC JTC1/SC27において実施した。特にITU-T X.1051|ISO/IEC 27011については、総務省及び日本の電気通信事業者と連携して日本が主導する国際規格化を実現し、世界中の電気通信事業者への普及に大きく貢献した。また、近年注目されているIoT、自動車などの分野における国際規格については、ITU-T等において、IoTセキュリティガイドライン(ISO/IEC 27400)、つながる車の脅威集(X.1371)、車のソフト/ファームのセキュアアップデート(X.1373)、VMSアーキテクチャ(H.551)等の数多くのセキュリティにかかわる勧告やガイドラインの策定に携わるなど、ICTを活用した社会・産業基盤の構築、発展に多大な貢献を行った。これまで長期にわたり、幅広い分野でのサイバーセキュリティの標準化に関し、TTCのセキュリティ専門委員会での議論を主体的にリードするとともに、ITUやISO/IECでの国際標準の策定を強力に推進し、日本のサイバーセキュリティ技術により世界を主導した。

2022年度情報通信技術賞(TTC会長表彰)、功労賞の受賞者につきましては、以下のページをご覧ください。

2022年度情報通信技術賞(TTC会長表彰)

2022年度功労賞受賞者の決定

表彰式


「情報通信技術賞・功労賞」表彰式典

日時:2022年6月14日(火)15:30~16:10
場所:メルパルク東京 牡丹の間(3階)
   東京都港区芝公園2-5-20
主催:一般社団法人情報通信技術委員会
協賛:情報通信月間推進協議会

​​※表彰式は招待制となっております。
 本年度の表彰式は、適切な感染防止対策を実施した上で、受賞者の方々等と人数を制限し開催することといたしました。
 表彰式は、ライブ配信を行います。視聴を希望される方はTTC総務部までお問い合わせください。

お問い合わせ


TTC 総務部

E-mail:ttc_soumu[atmark]ml.ttc.or.jp