2019年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)受賞者の決定
2019年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)の受賞者が決定しましたのでお知らせします。誠におめでとうございます。
受賞者へのお祝いメッセージの受付を終了しました。メッセージをお寄せいただきありがとうございました。
【NEWS RELEASE】2019年度情報通信技術賞(総務大臣表彰)の受賞者について
「新たな映像サービスの開発・標準化及び普及活動への貢献」
川添 雄彦 殿 (日本電信電話株式会社)
IPTV サービスの標準化を提唱し、IPTV フォーラムにおいて IPTV サービスに係る技術仕様の標準化や共通プラットホーム上でのサービス提供の実現において中心的な役割を果たした。また、その標準仕様のアップストリーム化を主導し、ETSI 標準や ITU-T 基本勧告の成立に貢献。さらに、IPTV サービスの一つである地上デジタル放送の IP 再送信サービスの実現及び普及に尽力し、国内のみならず国際展開に大きく寄与した。その他にも、デジタルサイネージコンソーシアムの設立やW3C におけるウェブ・ベース・サイネージの標準化推進、ITU-T SG16 におけるデジタルサイネージ関連勧告の制定に大きく貢献した。また、超高臨場感通信技術に関して、ILE(Immersive Live Experience)と言う名称での標準化を提唱し、ITU-T SG16 での標準化を主導し、主要関連勧告の制定に大きく貢献した。
「暗号及び認証技術にかかる研究開発・標準化及び実用化への貢献」
田中 俊昭 殿 (KDDI 株式会社)
高速に暗号化/復号処理が可能な共通鍵暗号アルゴリズム「KCipher-2」の研究開発を行い、ISO/IEC JTC1/SC27 において標準化を推進し、2012 年に国際規格化(ISO/IEC 18033-4)した。本暗号は、2013年に総務省・経済産業省が発表した電子政府推奨暗号に選定され、1,000 万台以上のスマートフォンにおいてスマホアプリの利用者認証、コンテンツの暗号化等に利用されている。また、多数の機器がセキュアな通信を行うためのグループ鍵管理(ISO/IEC 11770-5)の標準化を主導した。ITU-T SG8(テレマテ ィークサービスのための端末)においては、オーディオグラフィック会議や文書会議の通信手順の標準化に寄与すると共に、ラポータとして文書通信サービス(T.190 シリーズ)の勧告化を牽引する等、国際標準化の推進に大きく寄与した。
2019年度情報通信技術賞(TTC会長表彰)、功労賞、感謝状の受賞者につきましては、以下のページをご覧ください。
2019年度情報通信技術賞(TTC会長表彰)、感謝状受賞者の決定
表彰式
「情報通信技術賞・功労賞」表彰式典及び感謝状贈呈式
日時:2019年6月18日(火)17:10~17:55
場所:メルパルク東京 牡丹の間(3階)
東京都港区芝公園2-5-20
主催:一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)
協賛:情報通信月間推進協議会
※表彰式は招待制となっております。