TR-1071「IoT向けトランスポート技術の概説」の制定 (IoTエリアネットワーク専門委員会)
IoTエリアネットワーク専門委員会では、2019年2月22日付けで、TR-1071「IoT向けトランスポート技術の概説」を制定しました。
TR-1071制定の背景と概要
物理的な機器を直接接続するIoTエリアネットワークにおいては、単一のデータリンク(レイヤ2)技術でメッセージのやりとりを行う規格が開発されてきましたが、IoTシステムの構成によっては、広域ネットワークを通じてこれらの情報を流通させるような状況も生じています。特に通信帯域等のリソースにおいて制約があるような環境においても、こうしたメッセージを円滑に交換できるIoTシステム向けの仕組みが開発されています。
本TR-1071では、センサデータやコマンドといったショートメッセージを主に扱うIoT向け通信技術のうち、レイヤ4(OSI参照モデルの第4層)より上の層で実現されるトランスポート(伝送)技術のうち、以下の技術についてその概要を紹介しています。
- HTTP、MQTT、CoAP、QUIC
- Kafka、REST、AMQP、XMPP
- WebSocket、NATS/NATS Streaming、MapR Streams