“IP電話の通話品質評価法”JJ-201.01と“IP電話の通話品質測定ガイドライン”TR-1054の改訂 (網管理専門委員会)
網管理専門委員会は、2018年8月29日に、”IP電話の通話品質評価法“(JJ-201.01(9版))と”IP電話の通話品質測定ガイドライン“(TR-1054(3版)) を改定しました。
JJ-201.01とTR-1054改定の背景と概要
2017年度に総務省の「情報通信審議会 情報通信技術分科会IPネットワーク設備委員会」において、2025年に中継/信号交換機の維持限界を迎える中、加入者交換機をメタル収容装置として活用し、メタル電話で提供していたユーザ宅内の環境を最大限維持したメタルIP電話サービスを提供していくことが審議され、その審議の中で新しいサービスであるメタルIP電話サービスに対応する音声品質規定の在り方についても検討され、JJ-201.01「IP電話の通話品質評価法」とTR-1054「IP電話の通話品質測定ガイドライン」の見直しが必要となった。
JJ-201.01では、上記接続形態の変更に伴うメタルIP電話サービスの接続パターンを追記し、具体的な測定方法に関してはTR-1054を改訂することとした。具体的には、JJ-201.01で、メタルIP電話の接続形態を含むことを明確にするため、PSTN網においてIP電話の接続形態を含むことを補足している。一方TR-1054では、メタルIP電話の設備形態を対象とする記述の補足と参考資料集に接続パターンを追加し、遅延等に関するモデル値の考え方を記載している。