TTCオンラインセミナー「標準必須特許の歴史的な流れを知り、今後の標準必須特許問題への対応を考える」開催報告
第5世代(5G)移動通信サービスが開始され、5Gを活用した車の自動運転やIoT(Internet of Things)をはじめとするデジタル技術が世の中に浸透し、社会に大きな変化をもたらすと予測されています。情報通信の世界では相互接続が必要なことから標準化が必須であり、永年国際電気通信連合(ITU)等で標準化が行われてきました。標準規格には新しい技術が用いられることから、殆どの場合標準規格には特許技術が含まれています。標準化が優先された時代には特許の問題は殆ど生じませんでしたが、標準化に参加するプレーヤーの変化や企業の特許に対する意識が変化したことにより特許の問題が顕在化してきました。特に、標準規格を実施する上で避けられない特許は、標準必須特許(SEP)と言われ、全世界的に特許紛争が生じました。
5Gが普及する今後もSEPの問題は避けられず、情報通信のプレーヤーだけでなく、それ以外の分野のプレーヤーにもSEP紛争が拡大していくと予想されています。
今後のSEP紛争を予測するためには、これまでのSEPに関する紛争の歴史的な流れを知ることは非常に大切なことです。
本セミナーでは、TTC IPR委員会の委員で、永年株式会社NTTドコモにおいて知的財産に従事されてきた鶴原稔也氏を講師として、標準必須特許に関する話題についてご講演いただきました。同氏は、第3世代(3G)移動通信システムの標準化において顕在化した特許紛争の当事者として従事されていました。SEPと移動通信システムの歴史的な流れをまず解説いただき、最近の各国におけるSEP紛争の事例のご紹介、今後のSEP紛争への対応法についてもお話しいただきました。
ご講演いただいた方々並びにご視聴いただきました皆様、誠にありがとうございました。
開催概要
開催日時 | 2021年1月26日(火)14:00~16:00 |
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開催方式 | Zoomウェビナーによるオンラインセミナー |
主 催 | 一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) IPR委員会 |
参加者数 | 225名 |
講演動画、資料
講演動画、資料ダウンロード
Q&A
当日セミナーでいただきました質問への回答はこちらからご確認いただけます。(会員ログイン要)
プログラム
司会:TTC事務局 山田 満
時刻 | 講演内容 | 講演者 |
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14:00~14:10
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ご挨拶
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TTC IPR委員会 委員長
藤野 仁三 氏
(元東京理科大学教授/ 藤野IPマネジメント) |
14:10~15:45
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「標準必須特許の歴史的な流れを知り、今後の標準必須特許問題への対応を考える」
・SEPと移動通信システムの歴史的な流れ
・最近の各国におけるSEP紛争の事例紹介
・今後のSEP紛争への対応法
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TTC IPR委員会 委員
鶴原 稔也 氏
(株式会社サイバー創研) |
15:45~15:55
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質疑応答
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15:55~16:00
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閉会挨拶
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一般社団法人情報通信技術委員会
代表理事専務理事
岩田 秀行 |