W3C / 慶應義塾大学、TTC共催セミナー「W3Cの最新動向と展望」開催報告
World Wide Web Consortium (以下、W3C)の各分野でご活躍されている講師の方をお招きし、最新の国際標準化の動向と活用事例をお話いただきました。
W3C は、インターネット上の情報をユーザーの手元に届けるための、最たるプラットフォームであるWebの技術仕様を標準化する組織です。Web技術は、PCやスマートフォンでの利用にとどまらず、TV・電子書籍・コネクテッドカー・IoT(Internet of Things)等、さまざまな環境や産業領域へと応用されています。今回は、国際標準化が完了した「縦書きWeb」について、世界中のステークホルダーとの駆け引きを超えて標準化を実現した、本セミナーでしか聴くことができない逸話とともに、IoT時代を支えるWeb of thingsの国際標準化動向の最前線などのお話をご紹介いただきました。
「縦書きWeb」は、縦と横の文字組を自由にデザインできるWebデザインの幅を広げた功績で、2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。日本固有の表現や文化を伝承し、世界への発信と日本語表記をICT環境でも継承するために、総務省と国内の家電メーカー、印刷事業者、ブラウザベンダ、通信事業者等で構成する「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会」で、縦書きレイアウトの国際標準化活動を推進するとともに、コンテストなどを通じて縦書きWebコンテンツの普及促進に取り組んできました。
ご講演いただいた方々並びにご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
開催スケジュール
開催日時 | 2020年2月3日(月)14:30 ~ 17:30 |
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開催場所 |
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 2階 A・B会議室
東京都港区芝公園1-1-12 芝公園電気ビル【MAP】 |
主 催 |
慶應義塾大学W3C(World Wide Web Consortium)
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)
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参加者数 | 63名 |
講演資料
資料ダウンロード
プログラム
司会:TTC企画戦略部長 金子 麻衣
時刻
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講演内容
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講演者
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14:30~14:40
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開会挨拶
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総務省 国際戦略局 通信規格課 専門職
稲森 伸介 氏
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14:40~15:20
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W3C全体活動概要 ~産業活用事例~
(金融、出版、広告、ゲーム、自動車、工場、農業他・プライバシー・セキュリティ等)
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W3C AB (Advisory Board・顧問)
室蘭工業大学 教授 (工学博士)
岸上 順一 氏
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15:20~16:00
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縦書きwebの変遷と国際標準化へのプロセス
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グーグル ソフトウェア エンジニア
石井 宏治 氏
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16:00~16:10
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休憩
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16:10~16:40
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縦書きweb 活用事例 1
(教科書・電子書籍関連)
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BPS株式会社 取締役
榊原 寛 氏
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16:40~17:10
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縦書きweb 活用事例 2
(教育・研修関連)
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インターネット・アカデミー
計画推進局室長代理
有滝 貴広 氏
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17:10~17:30
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IoT時代を支えるWeb of things技術最前線
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慶應義塾大学
大学院政策・メディア研究科 特任教授
芦村 和幸 氏
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17:30~17:35
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閉会挨拶
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一般社団法人情報通信技術委員会
代表理事専務理事
前田 洋一
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17:35~
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意見交換会
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