TTCセミナー「デジタルトランスフォーメーション時代に向けたサービス品質評価及び運用管理に関する最新動向」開催報告
通信サービスの品質に関しては、近年、映像配信サービスやIoTの普及などサービスの多様化とともにQoE評価技術の標準化が進んでおり、通信網も5Gに向けて通信サービス品質を担保する運用管理技術が重要になってきています。一方通信ネットワークの運用管理に関しては、ネットワーク仮想化に関する標準化の動きが活発に行われており、標準化と並行してオープンソースソフトウェアを活用した運用管理技術の実現性確認も進められています。
本セミナーでは、前半で、IoTの普及やネットワークの仮想化等に対応した電気通信設備に関する制度改正の動向とPSTNマイグレーションに向けた通話品質評価法改訂について解説いただき、後半では、ネットワークの運用管理に関する技術動向などについて解説いただきました。
ご講演いただいた方々並びにご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
開催スケジュール
開催日時 | 2019年1月21日(月)15:15 ~ 17:05 |
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開催場所 |
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 2階 A・B会議室
東京都港区芝公園1-1-12 芝公園電気ビル【MAP】 |
主 催 | 一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 網管理専門委員会 |
参加者数 | 71名 |
講演資料
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プログラム
司会:網管理専門委員会 通信サービス品質評価SWGリーダ 中村 信之 氏(沖電気工業株式会社)
網管理専門委員会 通信ネットワーク運用管理SWGリーダ 田原 光穂 氏(日本電信電話株式会社)
時刻
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講演内容
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講演者 |
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15:15~15:20
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開会挨拶
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網管理専門委員会 委員長
高呂 賢治 氏 (沖電気工業株式会社) |
15:20~15:45
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IoTの普及やネットワークの仮想化等に対応した電気通信設備に関する制度改正等の動向
総務省・情報通信審議会において、「IoTの普及に対応した電気通信設備に係る技術的条件」の第一次答申が昨年9月にとりまとめられ、現在は、ネットワーク仮想化等に対応した技術基準等の諸制度に関する第二次答申に向けた審議が進められているため、その内容について解説した。
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総務省総合通信基盤局 |
15:45~16:10
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PSTNマイグレーションに向けた通話品質評価法改訂の取組について
固定電話網がPSTN網からIP網へ移行されることに伴い、これまでにメタルIP 電話および0AB-J IP電話の音声品質の技術的条件について議論されてきた。本講演では、IP網移行後の電話用設備に対する音声品質の技術基準および、これに伴う音声品質評価法や測定方法に関するTTC標準改訂の取組について解説した。
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日本電信電話株式会社 |
16:10~16:35
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TM Forumにおけるオペレーションアーキテクチャの議論動向
通信キャリアはB2B2C型ビジネスモデルへの変革を求められている。TM Forumでは、従来のOSS/BSSアーキテクチャやFrameworxからの変革を狙うOpen Digital Architecture (ODA)の検討が開始された。本講演では、ODAの議論状況を紹介するとともに、同検討のベースとなっているOpen APIやPoCプログラム(Catalyst)の動向について触れた。
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日本電信電話株式会社 橿渕 健一 氏 |
16:35~17:00
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ネットワーク運用管理自動化に向けた設計・構築の自動化技術とAI/MLの活用
ネットワークの運用自動化を達成するためには、見える化・分析だけでなく、それを受けて対処を実行する作業の自動化が欠かせない。本発表では、テンプレートやスクリプトを用いた自動化では 実現できない自由度を目指すため、高レベルなインテントからのネットワーク設計及び構築の自動化技術、およびそれに対するAI/MLの活用について紹介した。
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日本電気株式会社
下西 英之 氏 |
17:00~17:05
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閉会挨拶
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一般社団法人 情報通信技術委員会
代表理事専務理事 前田 洋一 |
17:05~
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意見交換会
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