ARIB・TTC共催セミナー「oneM2Mを使用したIoT開発者向けチュートリアル~IoTサービスプラットフォーム「oneM2M」のアプリケーション開発の始め方~」開催報告
IoT社会の実現に向けた動きが活発化している昨今、LPWAネットワーク技術を利用したサービスが展開され始め、IoT、Big Data、AIを起点とした様々な新しい価値創造やビジネス展開への取組みに焦点が当たっています。その中にあって、oneM2Mは、IoTサービス構築に必要な機能をワンセットで規定する唯一のオープンな国際標準で、迅速かつ簡易に開発及び検証をスタートすることができる規格です。また、アプリケーション/プラットフォーム間のデータ共有・流通・連携を容易に行うことができます。
本チュートリアルでは、oneM2Mに準拠した「OM2M」と「OS-IoT」というオープンソースソフトウェアと、一般的に入手可能な2種類のIoT機器を使って、oneM2Mを使用したIoTアプリケーションの基本的なデモシステムを構成し、そのプログラム開発をステップバイステップで解説しました。ご参加の皆様には、簡単にoneM2M準拠のアプリケーション開発ができることを実感して頂けたものと存じます。 また、実際にoneM2Mプラットフォームが実用化されている例、認証活動についてもご紹介し、今後、oneM2Mを使った様々なIoTアプリケーション構築への一助として頂けましたら幸いです。
ご講演いただいた方々並びにご来場いただきました皆様、まことにありがとうございました。
「oneM2M」は、ARIB/TTCを含むICTに関する世界の主要な8標準化団体が中心となり、IoT/M2M関連の業界団体、標準化団体とともに活動している共同プロジェクトであり、これまで多様なIoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービス/アプリケーションをサポートする共通のサービスレイヤの標準化を行ってきました。
開催スケジュール
開催日時 | 2018年2月2日(金)13:00 ~ 18:00 |
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開催場所 |
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 2階 A・B会議室
東京都港区芝公園1-1-12 芝公園電気ビル【MAP】 |
主 催 | 一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 一般社団法人 電波産業会(ARIB) |
参加者数 | 75名 |
講演資料
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プログラム
司会:
時刻 | 講演内容・タイトル |
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13:00~13:10
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開会挨拶
KDDI株式会社 山崎 徳和 氏 (oneM2M Steering Committee副議長、
TTC oneM2M専門委員会 委員長、ARIB/TTC oneM2M合同会合 共同議長) |
13:10~14:30
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oneM2Mサービスレイヤの基礎、アプリケーション開発で利用するリソースおよび各機能の解説
・oneM2Mサービスレイヤの概要(アーキテクチャ、コミュニケーション
モデル、リソース構造、プロトコルマッピング) ・oneM2M準拠のオープンソース:Eclipse OM2MおよびATIS OS-IoTの
紹介 ・質疑応答
クアルコムジャパン株式会社 内田 信行 氏
(oneM2M Protocol WG副議長、 ARIB oneM2M対応WG 副主査) |
14:30~14:40
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休憩
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14:40~15:20
デモ展示①概要
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oneM2Mによる制御系IoTアプリケーション開発デモ
Qualcomm Snapdragon™ 410プロセッサを搭載したシングルボードコンピュータと、タクトスイッチおよびLEDを使用したリモート制御のoneM2Mアプリケーションデモについて紹介しました。 ・質疑応答
クアルコムジャパン株式会社 内田 信行 氏
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15:20~15:40
デモ展示②概要
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oneM2Mによるセンサー系IoTアプリケーション開発デモ
Raspberry Piと温度・湿度センサーを使用して、センサーデータ収集のoneM2Mアプリケーションデモについて紹介しました。 KDDI 総合研究所 奥井 宣広 氏
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15:40~17:10
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oneM2Mによるアプリケーションプログラム解説
デモ展示②のアプリケーション開発について、オープンソースOS-IoTを例に環境設定からアプリケーション開発までをステップバイステップで解説しました。 ・質疑応答
東京システムハウス株式会社 佐藤 導吉 氏
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17:10~17:20
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oneM2M適用のIoT事例紹介
一般社団法人 情報通信技術委員会 業際イノベーション本部長 濱野 宏 |
17:20~17:30
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閉会挨拶
一般社団法人 情報通信技術委員会 代表専務理事 前田 洋一 |
17:30~18:00
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デモ展示見学
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