マエダブログ

マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

AI/MLを活用する5Gチャレンジ・日本ラウンドのウェビナー

  ITU-Tが企画する5GネットワークにAI/ML(Artificial Intelligence/Machine Learning:人工知能/機械学習) を活用して様々な問題解決を競う国際的なコンペティション(以下、「5Gチャレンジ」)については、7月3日号のマエダブログで紹介させていただきました。

  本ブログでは、5Gチャレンジ・日本ラウンドの紹介のためのウェビナーの概要を紹介します。

5Gチャレンジロゴhttps://www.itu.int/en/ITU-T/AI/challenge/2020/Pages/default.aspx

内容

1.  5Gチャレンジとは
2.  5Gチャレンジ・日本ラウンドへの参加
3.  日本ラウンド紹介ウェビナー(7月29日開催済み)
4.  日本ラウンド紹介ウェビナー(8月7日開催予定)
5.  その他のお役立ち情報    
*** 8月7日開催 ウェビナー内容 ***

1. 5Gチャレンジとは

  通信ネットワークの運用効率化や新規サービスの創造において、AI/ML 技術を如何に活用するかについて大きな関心が集まっています。ICT分野の多くの企業がAI/MLの活用方法を模索している中で、ITU-Tでは、通信ネットワークにAI/MLを適用するためのツールキットの一部を4つの勧告(ITU-T勧告Y.3170シリーズ(Y. Sup 55、Y.3172、Y.3173、Y.3174))を制定しています。

  これらの標準化作業を踏まえ、ITU-T標準のMLアーキテクチャを5Gネットワークに適用する実践的な体験を広めるため、ITU主催による国際的なイベントの5Gチャレンジ「ITU AL/ML in 5G Challenge」が本年5月から開始されました。

  5Gチャレンジは、予備選となる各国で開催される「グローバルラウンド」と各国が集まっての最終選考「ファイナルカンファレンス」の2段階で構成されます。

  「グローバルラウンド」は各国の機関・団体がホストとなり運営され、上位3チームの優秀作品が本年10月末までに選考されます。選考された3チームは本年12月に予定されるファイナルカンファレンス(オンライン開催)に招待され、最終選考に臨みます。

2. 5Gチャレンジ・日本ラウンドへの参加

 

  日本におけるグローバルラウンド(以下、日本ラウンドと呼ぶ)は、電子情報通信学会の通信ソサエティにおけるRISING(超知性ネットワーキングに関する分野横断型研究会、委員長:中尾 彰宏(東京大学))がホストとなり、ITUの他、日本国内でKDDI、NEC、5GMF、TTCが後援となり実施されています。

参加者は、1~4名でチームを構成し、5G関連分野で各自が設定した課題の解決に、ITU-Tで標準化されたAI/MLツールキットを適用した、MLモデルを作成し、エンドツーエンドソリューションを開発することが求められます。

5Gチャレンジへの参加は無料です。参加資格は、 ITU加盟国のすべての個人が参加可能で、「学生」 と 「プロフェッショナル」 の2つのカテゴリーがあります。「学生」には専門家による学習指導(メンタリング)が提供される特典があります。

5Gチャレンジ・日本ラウンドへの参加申し込みの締め切りは8月21日で、10月までに開発/検証を終える必要があります。日本ラウンドのコンペは、10月末までに行われます。

世界大会となるファイナルカンファレンスは、本年12月に、各国のグローバルランドを勝ち抜いた招待者による講演とデモンストレーションによるコンペが行われ、優勝者が決定されます。賞金として、一位に5,000スイスフラン、二位に3,000スイスフラン、三位に2,000スイスフランが贈呈される予定です。

3. 日本ラウンド紹介ウェビナー(7月29日開催済み)

  7月29日20:00―21:30(日本時間)に、ITU主催ウェビナーの第9話エピソードとして、5Gチャレンジの日本ラウンドの概要を紹介とAI/MLの専門家による招待講演会とが、開催されました。このITU加盟国向けウェビナーには、70名以上の方が参加していただき、無事に終了しました。

  7月29日開催のプレゼンテーションのビデオ録画は以下からアクセスできます。

https://itu.zoom.us/rec/play/vp17Ib39-zw3T9yRtwSDC6RxW9S8K62s0yAb-6EJxEbkAnJRYFD0N7ISa7QgCvN_4eBjVf2SZvnwAAYk?autoplay=true&startTime=1596020112000

  また、プレゼンテーション資料については以下からアクセスできます。 
https://www.itu.int/en/ITU-T/AI/challenge/2020/Documents/Japan_invited_talks_KDDI_NEC_Challenge%20Intro_29_July.pdf

 

4. 日本ラウンド紹介ウェビナー(8月7日開催予定)

  前記ウェビナーは、英語で開催されましたが、日本語でのウェビナー開催提案を受けて、TTCとITUの事務局が連携し、講師の皆さんのご協力により、8月7日15:00-17:00(日本時間)に、日本語のウェビナーを開催することとなりました。

https://aiforgood.itu.int/events/itu%e4%b8%bb%e5%82%ac-ai-ml-in-5g%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%80%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89%e3%81%ae%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3/

  このウェビナーは、7月29日の開催内容と同じものです。

  ウェビナーへの参加には事前登録が必要になります。

https://itu.zoom.us/webinar/register/WN_1gdRiJrmQVSYWuP3psAvgw

 

5. その他のお役立ち情報    

  皆様の5Gチャレンジの日本ラウンドへの参加をお待ちしています。

 ​​​​​​*** 8月7日開催 ウェビナー内容 ***

ITU主催 AI / ML 5Gチャレンジ 日本ラウンドのウェビナー(TTC協賛):
「機械学習に関する招待講演と日本版5Gチャレンジ課題への参加募集」の概要