APT第1回WTSA-20準備会合速報:日本開催
4年に一度開催されるITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の総会であるWTSA-20(世界電気通信標準化総会)が、2020年11月16-27日、インドのハイデラバードで開催されることが通知されました。
WTSA-20に向けたAPT(アジア・太平洋電気通信共同体)加盟国(38ヵ国)における準備会合であるAPT WTSA-20準備会合(以下「APT WTSA」という。)は、2020年以降のITU-Tにおける研究体制及びその議長・副議長職のポスト、IoTやAIなどの新技術の研究課題等を決定する重要な会合です。本ブログでは6月11日に開催されたAPT WTSA会合の主要な決定事項と会合のスナップショットを速報します。
APT WTSAは、WTSA-20会合までに、2020年2/3月頃、6/7月頃(第三回会合は中国がホスト予定を表明)、8/9月頃と、4回開催される予定です。今回は会合運営の役職者指名と検討体制確立を決定する第一回発足会合で、6月11日のみの開催で、第31回ASTAP(アジア・太平洋電気通信標準化機関)との併催となりました。ASTAP会合の結果報告は別途TTCレポートでの報告を予定しています。
この度、日本とアジア地域の調和のとれた標準化を推進するとともに、WTSA-20に向けて、アジア主要国との連携強化や日本の意向を反映した提案内容の調整を図るため、これら会合を日本に招致することとなりました。日本誘致は、ASTAP会合においては2008年6月の神戸開催以来の11年ぶりとなります。総務省をはじめ、多くの協賛企業・団体の皆様方のご支援を得て日本開催することができました。私は、APT WTSAとASTAPの両会合の議長として、これら会合の日本開催を推進実現頂いたことに対し、関連の皆様方に、この紙面を借りて御礼申し上げます。
今回のAPT WTSA会合の主要な成果は、会合の進め方を規定した作業方法の合意と、以下の議長・副議長を立候補に基づく選任を行うとともに、3つの作業グループの検討体制とその役職者を決定したことです。私はAPT WTSA-16に引き続き、議長職を担当することになりますが、実効的な議論を推進するWG議長と副議長に日本から3名の方々が選任され、日本として強力な支援体制が構築できたと思っています。
議長
前田洋一(日本・TTC)
副議長
作業グループ | WG議長 | WG副議長 |
---|---|---|
WG1: ITU-T作業方法 |
Dr. Kangchan Lee (韓国) |
永沼美保(日本・NEC) |
WG2: ITU-T組織構成 |
荒木則幸(日本・NTT) |
Mr. P.K. Singh (インド) Mr. Nguyen Van Khoa (ベトナム) 予定(韓国) 予定(中国) |
WG3: 規制/政策と 標準化関連事項 |
Dr. Cao Jiguang (中国) |
本堂恵利子(日本・KDDI) Ms. Arezu Orojlu (イラン) Mr. Premjit Lal (インド) Ms. Nguyen Thi Khanh Thuan (ベトナム) |
以下はAPT WTSA会合でのスナップショットです。
- APTの20か国から108名が参加しました
- APT事務局長からの記念品がホスト国を代表して佐藤ゆかり総務省副大臣に贈呈されました。
- 協賛企業・団体のロゴ表示。協賛企業・団体により展示会も開催されました。
- TTCは展示会場の一角を割り当ていただき、TTCのコネクテッドカー専門委員会とBSG専門委員会および組織概要の紹介を行いました。写真は佐藤副大臣への説明の機会が得られました。
- 鏡割りによる乾杯式と太神楽による余興が行われ盛況でした。