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マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

「標準化」ってなに?:標準化教育テキスト公開

 暑いですね。関東地方の梅雨明けが宣言され、この時期は二十四節気で大暑(たいしょ)と呼び、夏の土用が過ぎ、大暑の間じゅう暑い日が続きます。小暑と大暑の一か月間に暑中見舞いはがきは出すようです。

 さて、3月24日のマエダブログ「国際競争力強化のための標準化戦略セミナー」の中で紹介した標準化教育テキストにつきまして、総務省のご了解を得て、広く皆様にご活用いただくために、TTCのホームページにて公開させていただくこととしました。

URL:https://www.ttc.or.jp/publications/sdt_text

 このテキストは、総務省の「平成25年度 情報通信分野におけるITU-Tの標準化活動等に関する調査請負」において、TTCが受託した調査の中の成果物の一つです。標準化をグローバルビジネス展開のために活用する戦略ツールとして捉えてもらうため、これから標準化活動に関わるであろう初心者の方を対象に、標準化の重要性や仕組みを体系的に理解できる基礎的なテキストとしてまとめました。スライドに加えて、ノートによる補足解説を付けたもので、自己学習はもとより、社内研修や勉強会に活用できる教材として作成しました。

 今回の標準化テキストでは、表1の目次構成に示すように、標準化の意義、代表的な標準化機関の組織概要、標準化機関の相互協力・連携関係を中心に、標準化の世界を理解するのに役立つ知識を提供することを目的に編集しました。

 本テキストは、総務省より委託された「平成25年度 情報通信分野におけるITU-Tの標準化活動等に関する調査の請負」の成果です。本テキストを複製する場合には、TTCまでご相談ください。なお、講義やセミナー等で使用される方のために、パワーポイント形式のファイルもご用意しております。必要な方はTTCまで直接ご連絡ください。

 本標準化教育テキストへのご意見、ご要望については、TTC事務局へお尋ねください。

 標準化活動はビジネス活動に生かすための戦略立案であり、今回のテキストに加えて、今後、標準化活動における寄書作成技術、標準化会議における交渉術や会議運営技術など経験とノウハウの伝承を行うための教材が必要と考えています。標準化について学ぶ側、教える側双方からの、ご意見ご感想もお待ちしております。また、eラーニングなどのマルチメディア技術を活用した教材の作成も今後の課題と考えています。 

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表1:  標準化教育テキスト 目次

情報通信分野における標準化活動のための - 標準化教育テキスト -

 本編(スライド+ノート解説)

1.    情報通信分野における標準化とは
1-1 標準化の必要性と意義
1-2 国際貿易と標準化
1-3 標準と標準化機関の分類
1-4 標準化とビジネス
 
2.    標準化機関
2-1 デジュール標準化機関
2-1-1 ITU
2-1-1-1 ITU-T
2-1-1-2 ITU-R
2-1-1-3 ITU-D
2-1-2 ISO
2-1-3 IEC
2-1-4 ISO/IEC  JTC1
2-2 フォーラム等の民間標準化機関
2-2-1 IEEE
2-2-2 IETF
2-2-3 3GPP
2-2-4 oneM2M
2-2-5 BBF
2-2-6 MEF
2-3 地域・国内標準化機関
2-3-1 ETSI
2-3-2 ARIB
2-3-3 TTC
 
3.    標準化機関の相互協力・連携
3-1 標準化機関の相互協力・連携
3-2 標準化機関の比較
 
4.    標準化と特許
4-1 標準化と特許
4-2 標準化に関する特許問題事例
 
5.    相互運用性と認証
5-1 相互運用性と認証とは
5-2 ITUでの取組
5-3 日本での取組 HATS
5-4 欧州での取組 ETSI
5-5 フォーラム等の標準化機関での取組
 
6.    標準化事例
6-1 IPTV
6-2 ホームネットワーク
6-3 光アクセスシステム
 
参考文献
索引
付録(補足資料(スライド))
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