マエダブログ

マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

「CEATEC JAPAN 2012」展示会終了

 最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会である『CEATEC JAPAN 2012』(シーテックジャパン2012)は、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)および社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3 団体の主催により、10 月2日(火)から10 月6 日(土)までの5 日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)において、開催されました。

  CEATEC JAPAN 実行委員会の発表によると、CEATEC全体の来場者数は、162,219名(昨年は172,137名、一昨年は181,417名)。昨年は大震災後の影響があったようですが、今年は、引き続く厳しい経済状況に加え、日中関係の悪化により、22の中国ブースが取りやめになったことが、来場者数が伸びなかった要因の一つと考えられるようです。

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 TTCは、ビジネス&ソサエティゾーンのHATS PLAZA内にて、TTC展示コーナーを設け、パネル展示をすると共に、HATS PLAZA メインステージにて、TTCの標準化活動の紹介をさせていただきました。(「注」HATS:高度通信システム相互接続推進会議

 TTCでは、スマートコミュニケーション社会の実現に寄与する標準化活動を推進すると共に、oneM2Mの本格的活動を開始しましたが、まだまだ知名度は低いと認識しており、広報活動の一環としてCEATECへの展示を行ないました。予め用意したTTCのパンフレットは500部以上を配布できましたので、これをきっかけに新たなTTC会員の加入につなげるべく営業活動を継続したいと思っています。

  私は10月3日の午前を使ってCEATECを見学しました。
  見学での私の第一印象は、全体のテーマとしては「スマート***」が目に付き、ICT技術と自動車、ホーム、エネルギー、ヘルスケアの産業がいよいよ融合連携する時代が来たかな、というものでした。また、視覚的には、まず自動車。CEATECに日本自動車工業会が後援になって、EVを中心としたスマートモビリティ社会をアピールされていたようです。さらに、4Kテレビを中心とした映像技術は引き続き発展し、日本の強みは残っているな、という印象を持ちました。 

 上で述べたICT技術と自動車、ホーム、エネルギー、ヘルスケアなどの産業の融合は、TTCが2011年4月1日から、事務局内に設置した業際イノベーション本部(Inter-Industry Innovation Center)(I3C:アイ・スリー・シー)の目指す「ICTを活用する業界間の協業や分野横断的な活動を中心にした業際イノベーション戦略の検討およびイノベーションの実現に向けた活動」と同じものです。しかしながら、この中で、国際市場を強く意識し、グローバル標準を生かした活動に結びつけるにはまだまだ課題は多いことも感じております。今年のCEATECで見られた新しい産業の動きは、今後の日本が生き残っていく方向を示したものであると確信し、業際イノベーションの推進に貢献できるようにTTCの標準化活動の舵取りをしていきたいと思ったところです。

  本展示会後も、2012年10月29日~11月2日にパシフィコ横浜で開催される「Smart City Week2012」、2012年11月16日~11月18日に愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催される「クルマ未来博」、2013年3月14日~16日に東京ビックサイトで開催される「第4回国際自動車通信技術展」及び「Mobile IT Asia」に、後援及び展示等にて積極的に活動していく予定です。また、TTCは、今月も、CEATECでの話題に結びつく以下のセミナーの開催を計画しています。

  1. TTC oneM2M専門委員会 活動報告会開催のお知らせ
    2012年10月12日(金) 15:00-16:30
  2. TTCセミナー「スマートテレビの現状と今後」 ~副題:IPTVの役割~
    2012年10月23日(火) 13:00~17:20
  3. TTCセミナー「映像符号化、音声符号化の最新技術動向、標準化動向」
    2012年10月31日(水) 13:00~16:30

日本の最先端の技術者が集まるセミナーに参加して、次世代技術について意見交換を行いませんか。現在、セミナー参加者を募集しておりますので興味のある方は、是非、ご参加ください。