2023年度情報通信技術賞・功労賞表彰式と受賞者を囲む会
6月19日に2023年度情報通信技術賞・功労賞表彰式と受賞者を囲む会を実施しました。
昨年度は表彰式のみ実施、2021年度はオンライン形式での表彰式のみ実施、2020年度は表彰式、受賞者を囲む会とも中止とさせていただきました。本年度は新型コロナウィルス感染症の5類感染症移行により、適切な感染防止対策を実施した上で表彰式及び受賞者を囲む会を開催いたしました。受賞者を囲む会は4年ぶりの開催となりましたので、2020年度、2021年度、2022年度の受賞者の方々にもお声がけし、会場でこれら受賞の方々をご紹介させていただきました。
表彰式では原島 博 会長の式辞に続き、ご来賓の田原 康生 総務省国際戦略局長のご祝辞を賜り、村井 純 選考委員会委員長の選考結果報告を受けた後、表彰状の授与が行われました。表彰式の模様はダイジェスト版でご覧いただけます。
TTCでは事業活動推進の一環として毎年度表彰を行っており、その主なものとして、TTCの目的に沿う事業の遂行に多大な貢献をされた方々に対して贈られる「情報通信技術賞」(総務大臣表彰とTTC会長表彰があります)、TTC標準の作成維持等に積極的に参画しその功績が著しい方に対して贈られる「功労賞」があります。受賞された皆様のお名前と受賞内容はTTCホームページのトピックスでご紹介しています。
今回、総務大臣表彰を受賞された荒木 則幸 様、TTC会長表彰を受賞された江川 尚志 様、澤田 政宏 様、Ved Prasad KAFLE様、水嶌 友昭 様、三宅 滋 様、村上 誠 様(五十音順)、ならびに功労賞を受賞された19名の皆様方にお祝い申し上げます。また、受賞の皆様を支援してこられた職場やご家族の皆様方にも、あわせて心よりお祝い申し上げます。
総務大臣表彰を受賞された荒木様は、2006年より光ファイバケーブル技術を所掌するITU-T SG6(屋外設備)及びITU-T SG15(光転送・アクセス・ホーム網)で主に活動をなされ、2013年から2022年までSG15副議長、2017年からはWP2/15(光技術と基盤設備)議長の役を務められ、コロナ禍においても、テレワークが快適に実現できる基盤としてのFTTxの展開に貢献されました。とりわけ安全、安心にネットワークサービスを提供するためには、光ケーブル網の設備管理、保守は欠かせませんが、インサービスでネットワーク回線の保守を可能にする試験基準の国際標準化に貢献されました。また、東日本大震災後に、ITU-T FG-DR&NRR(災害救援システム及びネットワーク耐性と回復)の議長を務め、震災後の復旧対応の経験を活かし、耐災害ICTの標準化に大きく貢献されました。さらに、昨年のITUのTSB局長選挙では尾上局長への支援に尽力され、その当選に大きく貢献されました。荒木様は、現在、尾上局長をサポートするためITUジュネーブ本部に勤務されており、今回の表彰式ではオンラインで参加されました。引き続きのご活躍を期待しております。
標準化を含むルールメイキングの人材の育成が課題となっています。TTCでは、本年、CBAG(キャパシティビルディングアドバイザリーグループ)を設立いたしましたが、標準化に功績のあった方々への表彰等を通じて、標準化活動者の評価向上に努めていくとともに、具体的な育成に貢献できる活動を目指して参ります。
荒木様はオンラインでご参加いただきましたので、受賞者の皆様との合成写真を作成しました。荒木様、撮影にご協力をいただきありがとうございました。
総務大臣表彰・TTC会長表彰・功労賞受賞の皆様
(注:写真は合成です)