第1回APT WTSA-24準備会合報告:APT WTSA-24準備会合副議長に選出
第35回ASTAP会合に引き続き、4月21日にITU-TのWTSA-24に向けた第1回のAPT準備会合が開催され、19ケ国の主管庁から86名、12名の賛助会員と3つの国際機関から18名等、計127名(内39名オンライン)の参加者で実施されました。会合の冒頭に、APTの近藤勝則事務総局長、ASTAP会合に引き続き本会合に参加されたITUの尾上誠蔵TSB局長より挨拶がありました。
4年に一度開催されるITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の総会であるWTSA-24(世界電気通信標準化総会)が、2024年10月15-24日、インドのニューデリーで開催される予定です。WTSA-24は2024年以降のITU-Tにおける研究体制及びその議長・副議長職のポスト、新技術の研究課題等を決定する重要な会合です。APT WTSA-24準備会合は、WTSA-24に向けたAPT(アジア・太平洋電気通信共同体)加盟国(38ヵ国)における準備会合として開催されるものです。
1.APT WTSA-24準備会合マネジメント体制
役職者リストを表1に示します。役職者については、日本からの立候補者の方々がすべて承認され、全体会合の副議長として岩田が就任することになりました。課題別の詳細な議論を推進する3つのWG議長とそれぞれのWG副議長には、日本からは3名の専門家(山本氏、永沼氏、本堂氏)が選任されており、APT諸国の連携関係を維持しながら、日本がリーダーシップを発揮できるマネジメント体制を構築しています。
表1 APT WTSA-24準備会合マネジメント体制
APT WTSA-24 | 議長 | 副議長 |
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プレナリー
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Dr. Hyoung Jun Kim
(韓国)
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岩田秀行
(日本・TTC)
Mr. Sushil Kumar
(インド)
Mr. Xu Heyuan
(中国)
Mr. Behzad Ahmadi
(イラン)
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作業グループ
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WG議長
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WG副議長
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WG1:
ITU-T
作業方法
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山本浩司
(日本・NTT)
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Ms. Minah Lee
(韓国)
Mr. Wu Tong
(中国) Mr. Abhay Shanker Verma
(インド)
Ts. Norzailah Mohd Yusoff
(マレーシア)
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WG2:
ITU-T
組織構成
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Dr. Kangchan Lee
(韓国) |
永沼美保
(日本・NEC)
Mr. Arun Agarwal (インド)
Mr. Qu Zhicheng
(中国) Mr. Do Xuan Binh
(ベトナム)
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WG3:
規制/政策と標準化
関連事項
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Mr. Li Cheng
(中国) |
本堂恵利子
(日本・KDDI)
Mr. Kihun Kim
(韓国)
Mr. Avinash Agarwal
(インド)
Mr. Dao Ngoc Tuyen
(ベトナム)
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2. 主な審議内容
- APT事務局よりAPT WTSA-24準備会合に関する第46回運営委員会(MC-46 )の成果報告
- APT WTSA-20 準備会合Dr. Hyoung Jun Kim副議長より、APT WTSA-20準備会合の活動と成果についての報告
- ITU TSB Dr.Bilel Jamoussi SG統括部長より、ITUのWTSA-24へ向けての準備状況の報告
- APT WTSA-24 準備会合の構成、作業方法、計画についての承認
3.今後の予定
第2回のAPT WTSA-24準備会合は、2024年1月下旬にオンラインでの会合を予定しています。