頭文字SDGシリーズ「G:Gap」
皆さんこんにちは、TTCの専務理事の岩田です。今回は頭文字SDGシリーズの第3回目になります。前々回は頭文字DのDX:デジタルトランスフォーメ-ション、前回は頭文字S:Safe listeningについてご紹介させて頂きました。今回は最後に残った頭文字GのGapについてご紹介させて頂きます。
Gapには、世代間格差:Generations Gap、情報格差:Information Gap(Digital Divide)、地域格差:Location Gap(Regional Disparities)等があります。
標準化におけるGap解消:Bridging the Standardization Gapは、新興国が標準化策定に参加する支援を行うことや、意見を反映することが主旨になります。TTCにおいては、BSG専門委員会とアジア・太平洋電気通信標準化機関(ASTAP)のBSG Expert Groupに参加して活動を行っています。
ASTAPでのBSG EG等での活動を紹介します。
アジア・太平洋電気通信共同体(APT)の総務省が支援しているプロジェクトに参画してインドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムと連携してICTを利活用した社会課題を解決するソリューションのパイロットプロジェクトを実施してきました。具体的な内容は今後のブログで紹介させて頂ければと思います。そのパイロットで実施した内容を、ASTAP BSG EGでケーススタディ としてまとめ、技術標準ではなく、ICTを利活用するための支援及び標準化活動を行っています。また次のステップとして、同様のソリューションを他国でスタートアップするための必要な情報をまとめたハンドブックを「APT Publishing programme」として作成しました。
ICTを利活用した社会課題を解決するプロジェクトには、ICT 利活用のためのネットワーク環境の構築も含まれます。
このように、ソリューションはネットワーク環境を構築するためのきっかけであり、ネットワーク環境が整うことで情報格差や地域格差を解消することができ、新たなビジネスの創出の機会を得ることにつながります。今回の活動を通じて、Gapの解消には、ネットワークの環境の安全、安定な提供が最も重要であることを実感しています。
今回は頭文字GのGapについて述べさせて頂きました。標準化活動を通じて、情報通信の格差を是正することにより、より良い生活が出来るように貢献して参りますので、引き続き宜しくお願い致します。