IOWN GF専門委員会
IOWN GF専門委員会とは
2020年1月に設立された業界団体である IOWN Global Forum(以下、IOWN GF)はIOWN構想の実現と普及を目的に、実現すべきスマートな世界をより具体的に描き実現するテクノロジの検討に加え、IOWNビジョン・コンセプトの実用化活動や、ITU-T等の外部標準化団体との連携強化に向けたリエゾン活動を推進しています。
ITU-Tにおいても、尾上TSB 局長主催の ITU-T CxO ラウンドテーブル(2023年12月5日ドバイ)において、その成果文書に、次世代 ICT インフラによるサステナブルな世界実現を目指し、IOWN GFなどのインダストリとの連携強化が必要である旨が明記されるなど、両者の連携に向けた機運が高まっています。
TTCには、ITU-Tの各SGへのアップストリームを行う専門委員会が設置されていますが、IOWN GFは各専門委員会のスコープを横断する広範な分野を扱っているため、ITU-Tへのアップストリームを円滑に進めるためには相互の整合性など統合的な視点での検討が必要となることから本専門委員会が設立されました。
本専門委員会ではIOWN GFで取り扱われる技術課題を対象に以下の活動を行います。
- ITU-Tへの国際標準提案活動(アップストリーム)
- 当面の対象として,SG5, SG12, SG13, SG15, SG16, SG17を想定
- 内容の議論は当専門委員会にて行うが、各SGへの寄書は対応するリード専門委員会の審議を経たうえで実施する。
- ITU-T既存ドキュメントとのギャップ分析と必要に応じ、検討結果を文書として作成し公開する
- 日本国内でのIOWN GF技術実装に向け、適宜ダウンストリーム活動を行う
- 当面は専門委員会のみの構成とし,必要に応じてSWG設置について検討を進める
- 若手人材育成のために、IOWN GFで制定されるユースケースや技術に関する勉強会やセミナー等を企画・実行する
参加するメリット
<ビジネス化>
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オール光ネットワーク、データセントリックインフラなど通信インフラに関わるフレームワークやアーキテクチャの国際標準化を通じて、自社製品やサービスの相互接続性向上、市場拡大、コスト削減が期待できます。
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ネットワークデジタルツインなど、高度なネットワーク管理技術に関して、国際標準化や関連する様々な動向を把握する機会が得られ、新たなネットワークの検討やネットワークサービスの検討に活かすことができます。
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超低遅延性や低消費電力なネットワーク技術を活用し、データセンタ、金融、放送、建設など様々な産業領域における新たなユースケース検討や動向把握を通じて新たなビジネスアイデアを得ることが期待できます。
<プロモーション>
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日本が先行するオール光技術とその活用によるネットワークやサービスに関し、国際標準化活動や技術開発の取り組みをグローバルな市場アピールする機会が得られます。
<情報収集>
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IOWN GFには2024年4月時点で145の企業・団体がメンバーとして参画しており、日本からも多くの企業・団体が関与しており、IOWN GFでの議論内容等の情報入手が可能です。
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IOWN GFからのアップストリーム活動は、日本、米国や欧州、その他地域からの活動することが見込まれており、それらの活動に関する情報入手が可能です。
標準化・活動方針
- IOWN GFでの検討内容を踏まえた、標準化の活動を行います。
- 高速、低遅延、低消費電力化を達成するアーキテクチャの検討と標準化
- 当面は、SG13の関連課題へのアップストリーム活動を総務省と継続連携して活動を行います。
関連するSDGsゴール
会議開催状況
実施月日 | タイトル | 回数 |
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2024年8月7日 | IOWN GF専門委員会 | 第2回 |
2024年6月7日
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IOWN GF専門委員会
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第1回
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関連する専門委員会
- Network Vision専門委員会:Network Architecture等SG13対応
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