標準化の意義
標準化の意義
標準化はビジネス戦略の一環で、企業・ユーザー・社会の“三方よし”の多くのメリットをもたらします。
標準化機関の分類
標準は、デジュール・フォーラム・デファクトに分類されます。TTCは、ITUと同様、デジュール標準を作成する標準化機関の一つです。ICTビジネスを展開するためには、3種類の標準それぞれの特徴を考慮し、自社のビジネスに沿った組織を戦略的に使い分ける必要があります。
- デジュール :グローバル化と開発途上国への影響力
- フォーラム :スピード重視
- デファクト :市場が決める
分類 | 代表例 | 特徴 |
---|---|---|
デジュール
|
•ITU(情報通信)
•ISO(情報処理)
•TTC(国内情報通信)
•ARIB(国内無線通信放送)
|
•公的な位置付け
•透明性かつ公平性を担保
•大きな潜在市場、途上国・新興国へ影響力有り
•審議に時間とコストがかかる
|
フォーラム
|
•IEEE(インターネット技術)
•W3C(Web技術)
|
•中立性・公平性なし
•複数の企業等で結成
•オープンな標準化手続き
•スピーディな標準策定
|
デファクト
|
•Microsoft社のWindows OS
•Apple社のiOS
|
•製品が市場に広まることで事実上の標準化
•独占の可能性
•膨大なリソースが必要
•失敗のリスク大
|