ネットワークスライシング技術活用研究会
ネットワークスライシング技術活用研究会とは
- 5Gをはじめとした次世代ネットワークのコア技術として研究・開発が進められている「ネットワークスライシング技術」は、ネットワーク利用者とネットワーク利用サービスにイノベーションを起こすと期待されており、世界的にユースケースからその発展方向を探る試みが始まっています。本研究会は、これらの技術について、その技術が持つ利点が発揮されるビジネス上の利用方法や有望なユースケースの創出について、調査研究することを目的としています。
- オープンイノベーション的アプローチを活用した「少人数」「参加型・双方向型」「シリーズ化したプログラム構成」による実践なワークショップです。
研究会概要
- ネットワークスライシング技術に関する研究開発、実用化に取り組んでいる有識者や先進的に取り組んでいる方々から講演をいただき知見を得るとともに、ディスカッション・意見交換・アイデアソンなどによりその知見を深め、スライシング技術の適用が有用なユースケースの創出・適用可能性・効果等について実践的に調査研究します。
- ネットワークスライシング技術を活用したユースケースが期待される領域は次の通りです。
- プラント等産業/社会インフラの重要システムの監視・制御・信頼性確保
- 企業が提供する顧客サービスの監視・制御・信頼性確保
- 多様な顧客要件へのカスタマイズ、緊急性・高信頼性を要するサービス
- 映像配信、IoT等で顧客から見た重要度と情報通信基盤への要件がダイナミックに変動するサービス
- 2018年9月~2019年1月まで全4回開催
- 「Network Vision」「AI活用」「網管理」「移動通信網マネジメント」「3GPP」の各専門委員会と連携して活動します。
プログラム
日時 | テーマ | 時間 | 講師 |
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第1回
9/20(木)
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Slicing技術が可能とする新たなNW利用の可能性
・NWのSoftware化とNW Slicing技術の特徴
・APLとNWの連携によるサービス創出
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14:00~14:40
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東京大学
中尾 教授
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国際的な検討状況①
・TM Forumでの検討状況
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14:40~15:10
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NTT
堀内 信吾
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参加者自己紹介
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15:10~15:30
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参加各社
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意見交換・議論・ユースケース創出ワーク①
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15:30~17:00
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-
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第2回
10/16(火)
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キャリアにおけるネットワークサービスへの取組み状況①
・Slice適用時のユーザインタフェース
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14:00~14:30
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(株)NTTドコモ
岩科 滋
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キャリアにおけるネットワークサービスへの取組み状況②
・Slice適用時のユーザインタフェース
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14:30~15:00
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KDDI(株)
熊木 健二
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国際的な検討状況②
・3GPPでの検討状況
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15:00~15:30
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ソフトバンク(株)
横田 大輔
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意見交換・議論・ユースケース創出ワーク②
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15:30~17:00
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第3回
11/7(水)
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装置ベンダーが想定する5GC/スライシングのイボリューションと新たなサービスへの貢献
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14:00~14:30
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華為技術日本(株)
赤田 正雄
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ICT利用ビジネスと情報通信基盤への期待①
・工場内アクセス区間への無線システムの適用
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14:30~15:00
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NICT
板谷 聡子
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ICT利用ビジネスと情報通信基盤への期待②
・製造業における経営の動的可視化による全体最適システムの構築
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15:00~15:30
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三菱電機IS
河田 薫
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意見交換・議論・ユースケース創出ワーク③
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15:30~17:00
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第4回
1/17(木)
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ユースケース創出と課題抽出
「意見交換・議論・ユースケース創出ワーク①~③」提案に基づくブレスト・アイデアソン形式
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14:00~17:00
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リーダー:KDDI(株)
宇佐見正士
司会:稲田 修一
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実施報告
- セミナーとは違い少人数で参加型の研究会で、講演に対する質疑応答や、グループワークに積極的に取り組むなど、非常に活発で参加者の目的意識の高さが感じられました。
- 企業やバックグラウンドが異なる方々が集まって行う議論や共同ワークを通じて、様々なユースケースが創出されました。
- 最終回は与えられたテーマではなく、自分たちでテーマを選定し、実現条件の抽出からシステムの検討に至る一連のユースケース創出ワークを実施いただきました。
(参加者属性)
- 42名・25社(TTC会員内外問わず)
- AIベンダとサービスプロバイダで4割
- 職種は研究と開発で4割、一般社員の参加が4割と最も多い
- 参加企業のネットワークスライシング技術活用状況は、実証段階が最も多く、導入・利用の課題は「運用・構築技術が確立されていない」「情報収集不足」が多い
(ユースケース創出ワーク)
- 大規模災害時や情報セキュリティイベントの発生等におけるスライシング技術の活用
- ネットワークへの要求条件がダイナミックに変わるとともに、アプリケーションとネットワークの連携でその変化に自動追随する将来の仮想事例を想定し、その際に必要となるスライスとその活用のために求められる機能、活用の際にAPIを通してやりとりする必要がある情報
- センサーや制御装置など多数のデバイスを接続してデータを収集・分析・活用するシステム
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